読書メモ 241009
『心は孤独な狩人』、Carson McCullers、村上春樹(訳)、2023年10月、新潮社。
・「おれたちは自由になり、そして頭の切れるやつが、他のみんなを奴隷にできるようにする。しかしだ! しかしその言葉には別の意味もある。すべての言葉の中で、これが最も危険な言葉のひとつだ。我々知覚するものたちは用心しなくてはならない。その言葉は我々を良い気持ちさせるーー実際にその言葉は偉大な理念なのだ。しかしその理念を利用して、蜘蛛どもがとことん醜い巣を張ろとするのだよ。」
・「我が国は偉大なる真の原則ーー自由と、平等と、個人の人権ーーに則って建設された国なのだ。まったく呆れるじゃないか! その出発点はいったいどこに行っちまったんだ?」
・「私たちが言っているのは、真実を人々の目から押し隠している、そのやりくちだ。真実が見えないようにするために、人々は常々教え込まれてきたいろいろなことだ。毒のある嘘だ。そのようにして人々は真理を知覚することを許されていないんだ」。
・村上春樹はあとがきで語る。「マッカラーズの小説の世界は、言うなれば個人的に閉じた世界でもある。・・・・・多くの場合、その出口は見当たらない。」「この本に含まれている独特の『重さ』は、今日の日本の読者にはあまりなじみのないものかもしれない。」
・そう最後までなじめなかった。出口どころは入口も見つからなかった。
#1930年代 #経済不況 #唖 #出口がない #村上春樹

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