読書メモ 241018

 『知識・無知・ミステリー』、Edgar Morin、杉村昌昭(訳)、2023年4月、法政大学出版局。

「我々の世界の中にには、原子から銀河系に至るまで、とてつもなく組織の力が働いているのである。しかしまた、同じようにとてつもない組織解体の力も働いている。」

「知の進歩は新たに非常に奥深い無知をもたらすのであるが、それは宇宙についての科学の前進はすべて、未知なるものに通じるからである。知られざる起源、知られざる終わり、知られざる現実の実体というものがつねについてまわるのだ。」

「われわれは眠っているとき見る夢を現実だと思い、朝になるとそうではないことに初めて気がつく。映画の場合、われわれは登場人物とその行為に強い現実性を感じながら、映画の上映中、頭の中に点っている小さな豆ランプによって、われわれが肘掛け椅子に座っている観客であることをかろうじて忘れないでいる。」

「われわれの人間的現実は、神話、神々、イデオロギーなどをつくりだし、それらはわれわれ自身の精神の産物であるにもかかわらず、それらをわれわれ自身よりも上位にある現実と見なす。したがって、神々は死ぬし、神話は崩壊するし、思想は変化して行く。」

「暗闇のなかでマッチをすって火をつけても、ほんの小さな空間しか照らさない。それは巨大な闇がわれわれを取り巻いていることを明らかにしてくれる。」

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